ゆけ!登山家への道!
小銭貯金をわざわざ持って街へ繰り出したのに、
友達と回転寿司で酒盛りして気分良くなって、
24時間テレビチャリティーへ渡すのをすっかり忘れ、
そのまま持って帰ってきました。
ちょっと重たい思いしただけ。
また来年に持ち越しです。
アロー☆
まみんこです。
駆け出しの登山家あこ様をお連れして、
近所のお山へ朝駆けしてきた!
あこ様は今年の3月のとある休日に、
私が初めてお誘いした登山にて、
あまりのタフロードに瀕死のデビュー戦を飾ったにもかかわらず、
2度目のお誘いも二つ返事で快諾してくれ、
スニーカーでも大丈夫なくらいの低山に、決して安くはない登山靴を購入して備える、
という、根っからのFWK(フットワーク軽い)女子だ。
ちなみに2度目の登山で原因不明の足首の腫れにより、
しばらく歩行困難になるという、
もう登山はこりごりと言ったって誰も責めはしないだろうという経歴の持ち主である。
フットワーク軽いのに謎の足首の腫れ。。それは本当にフットワーク軽いの?
その軽そうで重そうなワインレッドがあこ様のいいところなのだ。
そんなあこ様を私は3度目の登山にお誘いすることにした。
登るお山は私のデビュー戦を飾った三日月山。
あこ様が謎の原因不明の足首の腫れを患った曰く付きのお山。
そんな三日月山は、
私のインドア派のヒキコモリーヌの友人たちからも絶大な信頼が置かれているお山で、
どんなに魅力的な企画で持って外へ連れ出そうとしても、
ありとあらゆる手を使ってお断りを入れてくる友人たちが、
三日月山なら行く。
というほどのお山なのである。
ぜひ日本1000名山くらいには入れて欲しいと思う。
もちろんあこ様も三日月山なら。。
と今回のお誘いを受けてくれた。
まぁ、あこ様は先ほども説明した通りFWK女子で、
私の突拍子も無い意味不明の企画にもノリノリで参加。。いやむしろ率先して企画案を出してくれるので、
おそらく三日月山でなくとも快諾してくれたとは思うが。
余談だが、
初の仮装マラソンでいくら軍艦巻きの仮装をやろうと提案したのがこのあこ様なのだ。
今回はぜひあこ様に本格的に登山家への道を歩み始めて欲しいと思い、
素敵な景色を見せるべく朝日を見に行くことにしたのである。
致命的なことに私は山へ踏み込むくせに自然への興味が乏しい。
花や木、鳥や動物たち、
嫌いではないが、歩きながら愛でたりすることも、
ましてやモデルに見立てて撮影することもほぼない。
サボテンを枯らしたことさえあるまさにシティガールなのだ。
それでも空を見ることが好きで、
雲の形、太陽や月や星、
天体ショーに至っては大好物。
私が伝えられる登山の魅力、しかも自分でご案内できるとするならば、
三日月山への朝駆けがベストだろうという答えに至った。
真っ暗のうちから出発し、登山口へ到着。
ソロ登山がメインの私でも、
さすがに真っ暗の山には抵抗がある。
それでもヘッドライトを装着し、勇気を出してあこ様の前を歩く。
あ:うわ!ヘッドライトとか持っとるんや!
ま:そりゃ山は街灯とかないし。。あこ様は。。
せめて懐中電灯くらいは。。と思ってた私の目に、驚くべき光景が飛び込んできた。
あ:私これ持ってきた⭐︎
こ、これは!
嵐ライブツアー2016Are You Happy?ツアーグッズのペンライトじゃないか!
あ:ペンライトなら停電時に懐中電灯代わりに使えるし、災害時に役立って便利よね〜!
ま:あこ様。大自然を前に、ペンライトは風前の灯火だよ。私には闇に浮かぶ人魂にしか見えないよ。
この時私にはあこ様が、
アンナプルナに丸腰で入山する自殺志願者にも見えた。
ペンライトはコンサート会場で大好きなアイドルを照らすことはあっても、
真夜中の山道で君の足元は照らしてくれない。
無事登頂したあこ様は、
このペンライトだけじゃ確実に遭難してたわ。。
と呟いていた。
やっと気づいてくれた?
と、私は静かに微笑んだ。
後日、あこ様から送られてきたメールにはこんなことが書かれていた。
『懐中電灯は災害時もマジで必要だと実感したから買おうと思うわ。』
人が少しづつ成長して行く姿は実に清々しい。
子を育てる親はきっとこういう気持ちと不安の間に立って、
毎日アドベンチャーしているんだろうな。。
私も子供を持ちたいと強く思った。
そんな私のところに、あこ様からさらにメールが届く。
『龍王山の地図ダウンロードしてみた!』
あこ様4回目の登山はきっと、
本人からお誘いがくるだろう。。