にくまみんこ

世にはばかる

ある日の悲劇

 

 

アナザースカイ風動画を撮りたくてそわそわしている今日この頃です。

 

言ってみたい。。

ここが私のアナザースカイ!(たぶん自宅)

 

 

アロー☆

まみんこです。

 

 

 

 

私の悲劇、聞いてくれる?

 

ちょっと前に一人でいきつけのバーに繰り出したときのこと。

 

まぁ近所だし。

使い古した買い物用のトートバッグに財布と携帯と家の鍵だけ投げ入れて、

チャリンコでのこのこ飲みに出かけたわけよ。

今思えばほんとのこのこってやつよ。

この後の悲劇も知らないで。

 

ちょうどその日、

私が常連さんの中で一番好きなおじさまもいらしてて、

他の常連さんも交えながら、

初夏に予定しているキャンプの計画なんかを練ったりして、

いい気分で日付が変わる前にはおいとましたのね。

 

 

キコキコキコ 

ふんふんふーん

ねこのふーん

ふんふんふーん

いぬのふーん

 キコキコキコ

 

さて、おうちまであと10m。。

ってところのマンションのお隣の会社の駐車場を横切ってたら、

 

 

チャリン

 

と、明らかに何かを落とした音。

私ってばほら、勘だけはいい方だから。

一瞬にして、

 

あ、家の鍵落としたな。。

 

ってピンときたのね。

あーもう冴えてんなー私。

酔っぱらってても冴えてるー。

で、自転車をキッと止めて、あたりを捜索。

 

 

だがしかし。。

 

ぜんっぜん見当たらないの。

探せど探せど見当たらない。

駐車場なもんで、街灯があたらないから真っ暗で、

ただのだだっぴろい敷地。

しかもあまり整備されていない荒いアスファルト

余計分かりにくい。

 

真っ暗闇のだだっ広い駐車場でライト片手にうろうろする人物。

時刻はてっぺん。

 

完全に怪しい。

職質受けてもおかしくない。

 

 

や、時々ね、ちょっと変な人いるのよ、このあたり。

前にここを通った時に、

夜な夜な素振りしてる人がいたの。

練習っつーかもはや振り回してるレベル。

ある意味犯罪練習みたいな素振りなわけ。

 

見なかったふりをしてちょっと離れたあたりをそそくさと通り過ぎようとしたんだけど、

なんとなくじりじり近寄ってきてる気がするの。

見てないよ?

小心者代表の私としては、もう果てしなく恐ろしいからね、

絶対そっちに視線は向けない。

でも気配がじりじり近寄ってきてるわけ。

それがバット振り回した遠心力で足元持ってかれてじわじわ移動してんのか、

意としてこちらに近寄ってるのか、

分からないくらいのじりじり。

 

いや、見てないとは言ってもね、

視界の際に入ってるっつーか、

なんとなく影だけは捕えてるっつーか、

ある意味こちらも睨み聞かせてるわけよ。

それが通り過ぎて完全に視界から消えて敵に背中を向けたとき!

 

心臓の音聴こえるんじゃないかってくらいの緊張感と、

もしただの近所の野球少年だったらダッシュで逃げるのは失礼だよな。。

っていう無駄な気遣いをもって、

競歩選手かも、って思わせるほどのスピードでマンションに滑り込んだわけですけども!

 

 

 

もはや彼くらいの不審者ぶりじゃない?今の私。

 

とか考えながら鍵を探すけど。。ない!

もうね、ほんとないの。

 

そしたら近所のどなたかが懐中電灯持って現れて、

「どうかしましたか?」って。。

一緒に探してくれるのかしら?なんて思ってたら、

 

私の顔面照らしよる!

完全に疑われとるやないかい。

だよねー!うん、わかる、わかるー!

でも今それどころじゃないから。

やめろし。顔面照らすな。

 

そしたらこの緊急事態に母ちゃんから電話。

週末だけど飲んでるぅー?みたいなどうでもいい電話だったと思うけど、

とりあえずそれどころじゃないから、

弟に電話して、一晩泊めてもらうことにしたんだけど、

タクシーで3,000円かけて弟んちに行くも、

 

弟、まさかの寝落ち。

 

ハイオワター

 

そうよ、私なんか微妙に温かくなってきた春先に、

自宅の駐車場で凍え死ねばいいのよ。

 

ぶっちゃけ外で練るにはまだクソ寒いからね?

 

なんかあったかいから今夜はコートいらんやろ?

トール1枚で余裕余裕!

っていう6時間前の自分まじ浮かれぽんち。

バーのオーナーに、外寒い?って聞かれて、

いやいや、今日はあったかいですよー

なんならちょっと汗ばむくらい!

とか言ってた自分にかかと落とししたい。

 

 

とりあえず再び3,000円かけて自宅まで戻ってきて、

もう一度、今度はバーまでの道のりをくまなく捜索。

しかし。。

 

あーこれが神様からの罰かー・・って思えるほど、

ほんと見つからない。

3キロほどの道のりを3往復して探すも、

やっぱり見つからない。

 

 

観念して駐車場の自分の車の後ろ側にこっそり隠れて寝ることに。

ていうかいろいろと冷静に考えることに。

 

 

 

その時初めて気づいたけど、

私の車の後ろってば、

駐車場内にわずか2本しかない電灯のうちの1本が立っている。

他んとこ真っ暗なのに、

私の車の後部だけスポットライトのように照らされてる。

マッチ売りの少女ごっことかできちゃうアレ。

隠れてんのか目立ってんのかもはや謎。

 

丸まってみたけど余裕で風とか吹きすさぶし。

そういえば、昨日私が捨てた段ボールが。。

と、ごみステーションを漁る不審者(私)。

あったー

よかったー

昨日すぐに段ボールを処分した自分グッジョブ。

 

初めて段ボールに包まって寝たよ。。

もはや見た目とか匂いとか気にしていられない。

それはそう。。

 

 

 

 

 

生きるため!!

 

 

でももし見つからなかったらどうしよう。。

シリンダー交換とかになっちゃうのかなぁ。。

 

え、っていうかさ、誰か拾って交番に届けたりしてないよね?

いやいや、ちょっとそれはやめてー

こっちは落としたと思って探してるわけじゃん?

まさか誰かが拾うなんて思わないじゃん?

持ち去られたらさー、今、必死で探してる私の労力なんなの?

なんなのー!!!

 

見ず知らずの、果たしているかもわからない、

一般的親切な人物に、逆恨み的な感情さえ湧き上がる。

 

 

いやいや、だいたい3往復は完全に無駄よね。

だってチャリンっつったやん!

あそこで確かに金属的な何かが落ちた音したやん!

あの駐車場になかったらあの効果音なんなん?

罠かい?え?だれや音響担当!

 

 

眠気、寒気、空腹(そういや昼も食べてないし、夜も酒だけ。。)

 

死の三大条件はそろった。

今、私を生かしているのは不条理な怒りだけ。

 

 

鍵はね、やっぱりその駐車場で見つかったんだけど、

お気に入りだったキーホルダーはひん曲がってるし、

冷静にストールを嗅いだら、くさっ!くっっさ!!だったし、

弟と近所の友人に合鍵を預けておこう。。って誓った。

 

 

ご清聴ありがとうございました。