にくまみんこ

世にはばかる

じいさんに燃え尽きて

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聞いて驚け。

さっき気づいたんだけど。

じいさんの赤い糸はね、もらっていいかどうか、ちゃんとお伺いを立てないといけないらしい。

木片みたいなやつを投げて、OKの目が出たらもらってってええよ!っつー仕組みらしい。

 

いやーもうね。勝手にもらってきたよね。

木片とか投げてねぇよ?

まぁ、よくよく記憶をたどると、脇にあった小さなテーブルの上に木片が置いてあったのを覚えてる。

あー、あれ知ってる!占いのやつだ!やってみたいなぁ。。

とか一瞬思ったけど、

ほら、じいさんと会話するのに必死だったからさ?

いっか!別の寺でやろーっと。どこの寺にもあるみたいだし。

なんつってスルーしてきた。

 

友達の分どころか、おめーにもそうやすやすとはやれねぇ!

っつー、じいさんのお告げを丸無視して、勝手にもらってきた。

もうこうなったら盗んできたっつー方が正しいんじゃないかって。

バイクで走り出しちゃうんじゃないかって。

 

しかも、無事にもらえたら香炉の煙にかざして時計回しに3回どうのこうの。。

 

 

 

いやー全くもってなんもやってねぇ。

 

アロー☆

まみんこです。

 

 

 

ねぇ、じいさん、私とじいさんはいつになったらちゃんと心通わすことができるのかしら?

こんなんじゃ終われねぇ!日本になんか帰れねぇ!

最終手段は日本語の堪能なスタッフのいるじいさんのところ。

こうなったら逃げも隠れもできないだろ、じいさん!

※決してじいさんが逃げたり隠れたりしていたわけではない

 

この日は雷雨。

駅を降りて土砂降りの中をてくてく歩いていく。

母さんはだいぶめんどくさそうである。

 

娘の良縁祈願に付き合わされてかわいそうに。。

なんて、思いながらチラっと隣の母に目をむけたらば、

御年61歳の母上が突然、猛ダッシュ!

数メートル先でふと立ち止まって、呆然と見送る私の方を振り返ってキョトンとしている。

 

いやいやいや、キョトンはこっちだよ!

そっち何キョトンだよ!

怖ぇよ!いきなり走り出すとか!バイクも盗んでないのに!行く先も分からないよ!

 

 

「え、なに・・?なんでいきなり走る?」

「なんか信号が走れって。。」

「は?信号?」

 

台湾の歩行者用信号は人型のランプが実際に歩いてるわけ。いわゆる動画ね。

それが残り15秒くらいになるとすんげー早く動くの。

きっと残り時間が少ないから急いで!っつー意味だと思うんだけど。

日本でいうところの「点滅」の合図なのかな?

それをみた母さんはそのまま「走れ」って意味だと思ったらしく。。

 

いやいや。。

 

 

 

 

 

いやいやいやいや。。

 

 

。。。いやいや!

 

天然か?あ?

 

そんな信号機あるぅ?

横断歩道の渡り方まで指定するぅ?

ご年配の方も細々と使用してるよ?

なんならあーたも割とご年配だと思うよ?

つーか、んなもん、日々運動会じゃねぇかよ!

そんな信号機やだわ!

 

と、ひと悶着ありつつ、なんとかじいさんの寺に到着。

正面に香炉がおいてあり、線香の煙が奥ゆかしく揺れている。

香炉からじいさんのお部屋までの間はピロティのようになっているんだけど、

煙の奥ゆかしさとは裏腹に人が多い。

同じジャージを着た高校生の集団みたいのとかいる。

社会科見学ですか?

脇のテーブルでのんびりお茶を楽しんでるおばさまたち。

井戸端会議ですか?

香炉の横に立って空を見上げるおじさん。

雨宿りだよね?え、絶対雨宿りだよね?

 

とにかく人がごった返すごった返す。

もう片っ端からごった返してる。

こりゃ、じいさま忙しそうだな。。

 

 

私の情報によると、

迷ってる風にキョロキョロしてるとどこからともなく日本語堪能なスタッフが現れて案内してくれるっつー話なんだけど、

キョロキョロせども、キョロキョロせども、日本語堪能なスタッフは現れない。

このままでは過去2戦の二の舞になってしまう。

観念して受付らしきところに行ってみると、情報通り日本語堪能。

これで勝利は約束されたも同然!

 

参拝セットのお線香に火をつけて、正面にあった香炉に供えたら、

いよいよじいさまの部屋にてご対面。

あれが月老ですよーなんて紹介されちゃって、うんうん知ってるぅ!写真でみたぁ!つってテンションも上がってくる。

名前と住所と生年月日、あとお願いごとを詳しく、それからお願い事が叶ったら必ずお礼参りに来ますと伝えてください、と言われ、

手を合わせて目を閉じ、静かに心の中で祈る。

 

 

 

日本から来ました。まみんこです。

 

しっかし人が多い。。

祈る環境にはちょっとうるさい。

ちょっとした市場レベル。

しかも目を閉じると聴覚が研ぎ澄まされてますますうるさく感じる。

つか、私の後ろに絶対サモハンキンポーいる。

 

福岡県〇〇市▲▲町□丁目××-▽生まれ。。

あ、ちげぇ!なんか番地と誕生日がまざった!

すみません、間違えました!えーっと。。

昭和▽▽年、××月◆◆日生まれ、福岡県〇〇市▲▲町□丁目××-▽生まれ。。

あーっちょ、だから違う!

 

集中できねぇ!

サモハンキンポーがすんげー早口でなんか言ってて全然祈れねぇ!

自己紹介から進まねぇ!くそっ!

何度かやりなおすものの、しまいには自分がどこまでじいさんに話したかも分からない。

集中しなければ!と思えば思うほど、サモハンキンポーの話が気になって自分の祈りがかき消される。

ちょ、これまで語学の壁にことごとく邪魔されてきたのに、

何気に私、サモハンキンポーの話が分かりそうなところまで来てる!

 

 

いや、もう分からなくていいの。

私には日本語堪能なスタッフが。。スタッフが。。。

こちらをじーっと見て待っている。

たぶん、あと3人くらい神様のところを回らないといけないんだと思う。

じいさんの前で自己紹介すらままならない私を待っている。

 

 

オワリマシタカ?

 

ほら、私ってばわりと空気読んじゃう人じゃない?

いや、まだ。とか言えなかったよね。

とりあえず「よろしくおねがいしますっ!」って叫んできた。心の中で。

ちょっと鼻血出しつつエンターキー押したりなんかして。。

 

あー。。じいさん。。。

 

 

 

それから先のことはあまりよく覚えていない。←

ただ、最後にもらったお守りを香炉の煙にかざして大事に持ち歩いて。と言われたので、

とりあえずはじいさんのご加護を受けれるかも。。と淡い期待を抱きつつ香炉へ。

 

 

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あちちちちちちちちちちちちちちちちちちち!

 

燃えてまっせ!

煙ないですやん!

 

 
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