じいさんへ続く道
私が台湾での旅を語るにあたり、
ひとつ共通認識として示しておきたいことがある。
これは、決して情報誌のような台湾の最新情報について発信するものではなく、
私もこんなもんだったよ?割と。。いや、かなり失敗したよ?
旅を完璧にこなせる人ばかりじゃないよ?
損したこともあったよ?
でもいいじゃない?無事に帰ってこれたもの。
という、ちょっとした慰めであるということ。
しかも写真はほぼない。
なぜなら私は雨女。この旅もただひたすらに雨が降っていた。
アロー☆
まみんこです。
台湾って南国なイメージない?
だってマンゴーとかパイナップルとか有名じゃない?
だから涼しげな恰好に薄い羽織もの程度で行ったんだけど、
もうね、飛行機が冷凍庫なみに寒くてさ。
ブランケット借りようと思って身振り手振りで伝えたら、
CAさんから、あ、ブランケット?今ないなー。。とか言われて。
はい、おわたー。旅の初日(しかもまだ現地に到着していない)で風邪ひいたー。(たぶん)
とか思って、割とテンション下がった。ぶっちゃけかなり下がった。
直接じいさんたちの世界に行っちゃうなー、きっと行っちゃうなー。
起きたら黄泉の世界だなーこりゃ。
わざわざ寺とか出向かなくても、今すぐじいさんの姿見えちゃうんじゃね?つって。
あまりの寒さに機内食の焼きたてパンで暖をとる。
マッチ売りの少女ごっことか余裕でできる。
そしたらダメ押しでデザートにカッチカチのアイスクリーム!
台湾が私を仕留めようとしている。。
そうこうしてたらCAさんが隣の女性にブランケットを持ってきたの!
え、なに?ブランケットあんじゃん!
ちょ、おれの英語、通じてなかっただけってやつ?
んもう!これだから海外は!←
てことで、もう一度、今度ははっきりと、ブランケット下さい!て言うてみたわけ!
なんかごめんなさいねー、私の英語が拙くて。。
あんまり慣れてないものですから。。
なんつって困り眉、口元に少し笑みを携えつつ、
ブランケットもらえますぅ?
コレコレーつって隣の女性のブランケットを指差したら、CAさん食い気味に、
ごめんなさいねー。今、全部貸し出し中で1枚もないのよー。
くそっ!←
台湾は建物の中が寒いくらいエアコンが効いているので、羽織れるもので寒暖差に対応すべし!
って肝に銘じていたけども!
想定外の寒さだっつの。まるで冷凍庫。
もちろん、台南まで移動する新幹線もくっそ寒かった。。
そう、今回、月下老人が最初に祀られたという台南まで移動したのね。
台南にも何人かじいさんは居て、そのうちのどのじいさんが元祖かはわからないけど、
とりあえずテキトーに行きやすいところに行ってみることにしたわけ。←
思えばこの調査不足がいつもいけないんだと思うけど。。
台南駅に着いてすぐにタクシーに乗り込んで、紙に書いた『大天后宮』っつー文字を見せてみた。
車を発車させてすぐ、運転手さんが、なんか言うた。
たぶん、漢字3文字くらいの短い言葉。
全くわかんねー。
ん?つってパードゥン的な顔をしてみたらば、運ちゃん、先ほどの漢字3文字ほどの言葉を、少しゆっくりめに言ってくれたわけ。
いや、聴き取れないとかそういう国境付近の問題じゃないんだなー。
あなたがいるところが台湾だとしたら、私、完全に日本にいるのね?
大海原隔てちゃってる。
もうね、分かんないの。ゆっくり言うても全くもって無理。
あはーわっかんないー←
とか一応言うてみたけど、たぶん運ちゃんには私が分かってないってことも通じてないと思う。
そんなこんなでお互いわやわやしてるうちに、タクシーがなぜか高速道路を走り出したわけ!
ちょっと?私の情報が確かなら、タクシーで5分くらいで着くはずよ?なんで高速道路!
やめろっ!降りろし!ほら、出口や!降りろし!(降りない)
ちょ、どこ連れてくつもりやい!売るんか?まみんこを売るんか?おぅ?(どんどん走る)
つか、全然じいさんに会えねぇ!
なんだこの険しい道のり。。
私、会えるのかな。。じいさんに。。