にくまみんこ

世にはばかる

熊鈴をお忘れなく

 

 

 

熱心に紅葉を撮影してるおじさまに、

良いのが撮れましたか?と声をかけてみたら、

もうね、良いのしか撮れないよ!わら

 

いいね!その返し!

いただきます。

 

 

アロー☆

まみんこです。

 

 

 

前回のつづき

 

ガルルルル。。

 

 

もうね、明らかに何かどう猛な哺乳類が唸ってる音なのね。

そりゃ一旦確認はしてみた。

自分の持ち物とか動きで、ガルルルル。。って鳴るものないやろか?って。

 

 

 

 

 

ない

 

いや、あるわけねぇ!

と、青ざめたのもつかの間、再び、

 

 

ゔゔゔ。。

 

唸ってるー

熊的な何かが唸ってるー

ゴンタ(亡くなった愛犬)が私に喧嘩売ってくる時の声にそっくりーあはははー(乾いた笑い作戦ではない)

 

こういう時って逃げちゃいけないのよ。

そう!足早に去る!鉄則!

 

こっからの私と言ったら競歩東京オリンピック出れるレベル。

まさにサザエさん一家がエンディングで家に入り込む直前くらい早い!

 

そうだ!音!何か音を出して熊のほうから去ってもらおう!

スマホで音楽を。。

 

 

♪別れ惜しんで泣くだけじゃなく

いつか自分だって変わらず死んでいくことも忘れんじゃないよと♪

 

ダメー

歌詞がダメー

 

奇跡的にUVERworldの『いつか必ず死ぬことを忘れるな』が流れたー

いーらーんー

こんな奇跡、今ここでいらんやつー

清々しいくらい不吉ー

 

すでにこの時心拍数上がりすぎて、熊とか関係なく勝手に自分死ぬんじゃないかと思ったよね。

 

 

そういえば、グレートトラバースで田中陽希が声出しながら歩いてた!

 

ふぅーわっ!

ほーう!

ふぅーわっ!

ほーう!

 

いや、ちょっと待って!

こんな時になんだけど、もしこれ人に聞かれてたらつらいー

林の中で、近くに人がいるのかどうか分かんないけど、

てか、生きるか死ぬかのこの状況でつらいとか言ってられないけどでもー

 

あ、わかった!

手叩いて音出せばいいじゃん!

それなら人がいても大丈夫!(なにが)

 

 

安定のスタイルを見つけ出した私は、

拍手をしながらズンズン歩く。

 

その時!

背後に気配!!!!!

 

 

 

 

 

ぎゃ(終わった)

 

 

いや、普通に登山者やったけども。

さっき見渡した時はおらんかったやーん!

まじビビるやめてー

びっくり箱に入ってるバネのついたアレくらい跳ねたしー

 

ホッとしすぎてかなり心理的距離感近めに、

 

「ちょ、今そこで唸り声聞きませんでした?ガルルルルーて!ガルルルルーて!!」

 

明らかに不審者を見る目で一瞬後ずさりする登山者。

ちょーっと待って?

あんたもしや。。私の一連の行動見てた?

 

 

奇声あげて手叩いてってそれ。。

 

 

 

 

 

シンバルモンキーじゃない?

 

f:id:hanakoyori:20181009093531j:image

 

ちょっとあんた、私のことシンバルモンキー扱いしてない?

 

ち、ちがっ。。

 

「熊の声がっ。。」

「いやぁ。。聞こえませんでしたよ?それに熊の方から来るなんて滅多にないっしょ。。」

 

関わりたくないと言わんばかりに足早に去っていく登山者。

 

 

ちょ、まじやめて。。

私、普通の善良な登山者よ?

シンバルモンキー扱いやめろっ!

単なる危機回避行動なんだからっ!

 

 

いや、百歩譲って、もしあの唸り声が私の幻聴だったなら、シンバルモンキー認める!(え)

でも聞いたの!たしかに聞いたのっ!

 

なんか、今となってはむしろちょっと熊と一悶着あった方が良かったかもしれない。

だって本当に聞いたもん!

私がシンバルモンキーじゃなかったら、後方にいたあんたが襲われたっておかしくなかったんだからっ!

 

私がシンバルモンキーだから今日の無事があるようなもんよ!(認めたぞ)

くそっ!

熊鈴持ってくるべきだった。。